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フローズンヨーグルト戦争
スペインではここ数年、フローズン・ヨーグルトが大人気。
夏の観光地としてスペインが誇る、ここバレンシアもあちらこちらにフローズン・ヨーグルト屋さんを見つけることができます。
ブームのきっかけは、若き起業家Pedro Espinosa ペドロ・エスピノサが2009年にオープンしたllaollao ジャオジャオ。
もともと彼の父、祖父ともに起業家で、彼自身も自分の事業を持つことを夢見ていたとのこと。アメリカ滞在時にフローズン・ヨーグルトのお店を見て、スペインでも成功するんじゃないかと思ったそう。
2009年、当時24歳の彼はバレンシア州アリカンテ県のデニアに1店舗目をオープン。続いて同じくアリカンテ県のベニドルムに2店舗目をオープン。いずれも、外国人観光客が多い夏のリゾート地で、地元スペイン人をターゲットにしてはいなかった。
しかし、予想外にスペイン人の反応が良く、また夏以外でも売れていたので、事業拡大にフランチャイズ方式を採用。現在ではスペイン国内をはじめヨーロッパ、南米、アジアなどに130店を展開する、スペインを代表するフランチャイズ企業へと成長した。
わずか4年でのこの快進撃に、el Premio rey Jaime I というノーベル賞受賞者20人他が審査を務めるスペインの重要な賞において、「最も優れた起業家 2013」に選ばれました。10月にスペイン国王(またはソフィア女王)から授与されることが決まっています。
このllaollaoをきっかけに、スペインでフローズンヨーグルトのブームが到来。Smooy、yogurtlandiaなどのチェーン展開しているものや、ダノンがプロデュースするヨーグルテリア、個人店などが乱立している状況です。特にSmooyとllaollaoの戦いは舌戦も含めて激化してます。
これらのお店は、ヨーグルトの健康的なイメージと、トッピングが選べる楽しさがポイント。冬さえ乗り切れば、観光大国で老若男女が甘党のスペイン、需要はあるわけですね。
私としても、普通のアイスクリームよりも「甘いものを食べるときの罪悪感(?)」が少ないのが嬉しいところです。
写真参照:llaollaoホームページ、gananzia